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NIPT検査を受ける病院はどう選ぶのが正解か

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NIPT検査を実施しているクリニックには、検査項目や費用、サポート、受検の条件などさまざまな違いがあります。

このためクリニックを選ぶ際には、費用や検査項目など特徴を良く比較し、自分に適切なクリニックを選ぶことが重要です。

ここでは、クリニック選びのポイントをご紹介します。

認証施設かどうかは重要?

NIPT検査ができる施設は、大きく分けて「認証施設」と「非認証施設」に分けられます。

認証施設とは、日本医学連合会が認証したNIPT検査施設のこと。

  • 出生前診断の知識および豊富な診療経験を有する産婦人科医師と小児科医師が、ともに常時勤務している
  • 遺伝に関する専門外来を設置し、産婦人科医師と小児科医師が、協力して診療を行っている
  • 検査施行前の遺伝カウンセリングと検査施行後に、結果を説明する遺伝カウンセリングを十分な時間をとって行う体制が整えられている
  • 検査施行後の妊娠経過の観察を、自施設において続けることが可能である
  • 絨毛検査や羊水検査などの検査を、妊婦の要望に応じ、適切に施行することが可能である
  • 妊婦が侵襲を伴う胎児染色体検査を受けた後も、妊婦を支援し、適切なカウンセリングを継続できる
  • 出生後の医療やケアを実施できる、またはそのような施設と密に連携する体制を有する

という6つの条件をクリアした施設だけが、認証を受けることができます。

現在、NIPT検査は産婦人科だけでなく、内科や美容外科などさまざまな病院で提供されていますが、その多くが非認証施設です。

理由の多くが、条件のうち「検査施行後の妊娠経過の観察を、自施設において続けることが可能」という条件を満たすのが難しいからです。

認証を受けていないからといって違法に検査を行っているわけではありません。

また、認証施設では基本的に、21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー(エドワーズ症候群)・13トリソミー(パトウ症候群)の3項目しか検査することができません。

このため、「妊婦さんにより多くの情報を提供したい」と、あえて非認証を選ぶ産婦人科クリニックもあるようです。

検査施設を選ぶ際は、「認証施設」か「非認証施設」かというよりも、どんな項目を検査できるのか、どんなサポート体制があるのか、といった点を重視した方が良いでしょう。

通いやすさを重視するべき?

妊娠中は体調が変化しやすいため、「できるだけ近くのクリニックが良い」とお考えの方も多いかもしれません。

仕事で平日通いづらい方は、職場の近くや、土日に検査が受けられる病院の方が便利でしょう。

しかし、検査で通うのは、最大3回。

中にはカウンセリングや結果報告をオンラインで受けられるクリニックもある上、今後の選択に大きく関わるかもしれない重要な検査です。

通いやすさだけで選ぶのは、あまりおすすめできません。

オンラインNIPT検査の
流れや詳細はこちら

遺伝カウンセリングを実施
しているかどうかは大事?

遺伝カウンセリングとは、臨床遺伝専門医制度委員会・専門医や、認定遺伝カウンセラーなどのプロフェッショナルが、NIPT検査を受ける前の不安や疑問などをヒアリングした上で、遺伝医学や出生前診断の情報提供を行う場のことです。

納得の上で検査を受けるためにも、遺伝カウンセリングは非常に重要です。

クリニックを選ぶ際は、臨床遺伝専門医制度委員会・専門医や、認定遺伝カウンセラーが在籍しているかどうか、相談回数や時間に制限があるか・ないか、などを重視して探すのがおすすめです。

不安なときに相談に
乗ってくれますか?

「家族に障がいがあるから検査を受けようと思うけど、もし陽性になったらと思うと不安」

「NIPT検査で陽性が出て、これから羊水検査だけど不安」

「羊水検査で陽性になってしまった。

これからどうすればいいの…?」

NIPT検査の前後で、不安を感じる妊婦さんは少なくありません。

そんな時に大切なのが、不安に寄り添ってくれる専門家の存在です。

検査を提供する病院の中には、「毎回違うカウンセラーが担当で話がつながらない」「陽性だったので詳しい説明が欲しかったが、『自分で調べて』と突き放された」など、信じられない対応をするところもあるようです。

病院を選ぶ際は、相談を気軽にできる体制があるのか、よく調べておきましょう。

費用は大事?

NIPT検査の費用は、病院ごとに大きく異なります。

病院によって、8~10万円ほどのところもあれば、20万円以上かかるところもあります。

費用は全額自費のため、「できるだけ安く抑えたい」とお考えの方も多いでしょう。

しかし、NIPT検査は命に関わる重要な検査です。

安さだけで選んでしまうと、大事なことを見落としてしまうかもしれません。

費用はあくまで判断基準の一つと考え、他の要素と合わせて総合的に判断するのがおすすめです。

調べたい項目が
検査可能かどうか

NIPT検査とひとことで言っても、施設によって検査内容は異なります。

例えば、認証施設では21トリソミー(ダウン症候群)・18トリソミー(エドワーズ症候群)・13トリソミー(パトウ症候群)の3項目しか検査することができません。

しかし、非認証施設の中には、性染色体の異常の有無、微小欠失症候群、父親精子の突然変異による胎児疾患などまで検査できるところもあるようです。

何を・どこまで調べたいか、ご家族で話し合い、信頼できるクリニックで検査をすることが大切です。

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